「からっぽの世界」：ジャックス
Ⅱ-15.「からっぽの世界」：ジャックス
1968年３月、
衝撃的なこの曲が発表され、深夜ラジオに流れた。
当時高校２年生だった私は、
黒魔術師の技で
別次元に連れて行かれたような心持ちで聴き入った。
いや、そこで見えたのは、
私のなかのからっぽの世界だった。
私のなかの空虚。
私のなかの怯懦。
啞（おし）になっていたのは私。
空を飛ぶことにした。
作詞：早川義夫
作曲：早川義夫
唄 ：ジャックス
僕さむくなんかないよ
君は空を飛んでいるんだもの
静かだな 海の底
静かだな 何もない
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