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酒場にて:江利チエミ

2013年10月26日

97.「酒場にて」:江利チエミ


あのドアを開けてみたってあなたはいない


酒場にて:江利チエミ

     ゆんフリー画像より借用



百曲を選んでいるこの作業を通じ、
採用するかどうか
ずっと迷っていた曲がこの「酒場にて」。
とうとうそのまま97番目まで来てしまいました。
決断します。

何を迷っていたのか?
それは、自分の歌を聴く耳への疑いです。

江利チエミさんの洋楽的歌唱力は、誰もが納得されるでしう。
「ウスクダラ」や「チャチャチャはすばらしい」の軽妙で艶のある魅力。
古い日本の歌を唄うチエミさんもいなせで大好きです。
たとえば「木遣りくずし」や「さのさ」。

でもすべておきゃんで影や闇が見当たらず、
つまりは私のこころにひっかかるトゲが無く、
おまけにどこか気取って感じられるから、
私の人生に組み込まれないのです。
(もちろん、洋楽のカバーも純民謡も、
この100曲選びのルールには反するのですが)


死ぬことも出来ず今でも
あなたを想い
今日もひとり酒場で 泣いてる私



でも1974年のこの曲、「酒場にて」だけは、
静かに私の中に沈殿していきました。
CDを聴かなくても、
体内から蘇る曲になったのです。
かすかなイガイガした気分を残しながら。

なぜイガイガするのか、
私自身この曲が好きになった理由が、
江利チエミさんの歌唱に惚れ込んだのか、
彼女とTさんとの「悲恋」のエピソードが心を震わすのか、
判断がつかなくなった迷路に立っているからです。

その歌手がどんな人生を歩んだどんな人格の人であっても、
その歌手のその歌が或る魅力的な世界を目前に示し
感動をもたらせてくれるなら、
それがホンモノの歌だと思っていたから、
メディアを通じて知った彼女の人生の悲劇が、
この曲に余計な付加価値を与えているのではないかと、
自分の耳への疑いが消えないからです。

でも、もういいです。
この曲を聴くことで現に伝わる感情を大切にすることにします。
97番目は江利チエミさんの「酒場にて」。





失礼ながら、
どうにもお洒落とはいえない編曲、
イマイチやる気の感じられない伴奏、
歌謡曲に慣れないチエミさんの少したどたどしい歌唱。

それでもこの曲が有線で爆発的に流れたのは、
何も歌の舞台が酒場であったからだけではないでしょう。
それを説得力と呼びましょうか。



テレサ・テンさんのカバーと比べてくださいますか。
歌謡曲の達人テレサのほうが、見事に流麗にしかも哀愁を帯びて歌っておられます。
しかし、テレサがオリジナルだとすればこの曲はここまで私の中に沈殿しなかったでしょう。




「酒場にて」
作詞:山上路夫
作曲:鈴木邦彦
唄 :江利チエミ


また長い夜をどうして すごしましょう
愛の香りも 消えたあの部屋



酒場にて:江利チエミ




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Posted by gadogadojp at 20:00│Comments(0)
 
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